導入事例
CASE STUDY
全自動PCR検査装置の需要拡大に対応するため、IFS Applications10を導入
経理業務の平準化で効率化と働き方改革を実現
プレシジョン・システムサイエンス株式会社
会社概要
プレシジョン・システム・サイエンス株式会社(PSS)は千葉県松戸市に本社を構えるバイオ機器メーカーです。遺伝子検査やタンパク質検査などの体外診断(IVD)分野に強みを持ち、全自動PCR検査装置をはじめとする自動化装置を開発。新型コロナウイルス感染拡大によりPCR検査装置の需要が急増しました。

導入の背景と課題
新型コロナウイルスの感染拡大により、同社の全自動PCR検査装置は国内外から大きな注目を浴びました。しかし急激な需要増により、生産現場と経理部門に大きな負荷が発生。
特に経理業務では、複数システムが連携できず、毎月1000枚を超える伝票を手作業で処理。原価計上ルールの不明確さも重なり、確認や修正に多大な工数が発生。結果として、決算発表の延期を余儀なくされる事態となりました。経営情報をリアルタイムに把握し、事業拡大に備えるため、ERP刷新は急務でした。
導入の決め手
PSSは「個別最適ではなく、全体最適を目指す標準化」を方針に掲げ、ERPの再選定を開始。その結果、IFS Applications10が500以上の要件のうち約80%を満たし、カスタマイズ不要で運用可能と判断されました。
「逆さまをやる。これまでの属人的なカスタマイズから、全体最適の標準化へ転換することが必要でした。」
(取締役 総務部長 田中 英樹氏)
導入プロジェクト
導入は半年間という短期間で進められました。経理業務の改善に絞って取り組み、現場担当者と協力企業(アルファスト/旧チェンシージャパン、NS・コンピューターサービス)が一体となってプロジェクトを推進。Microsoft Azure上にIFS Applications10を構築し、受発注管理・製造・会計モジュールを実装しました。
移行後は2か月間の並行稼働期間を設け、ユーザーが新システムに慣れる環境を整備。現場での抵抗感も徐々に薄れ、改善効果を実感することで納得感を得ながら本格稼働へと移行しました。
導入効果
- 業務効率化:経理処理が13営業日から4営業日に短縮
- ペーパーレス化:決済フローを電子化し、在宅業務にも対応
- 監査効率化:データ検索性向上により内部監査の迅速化
- モチベーション向上:現場での業務可視化により働きやすさを改善
担当者の声
「現場のモチベーションも高まり、働き方改革にもつながりました。負の循環を正の循環に切り替えられたのもIFSのおかげです。」
(取締役 総務部長 田中 英樹氏)
今後の展望
PSSは今後、月次決算のさらなる早期化や予算・原価の透明性向上を目指し、経営層や管理職の意思決定を支える基盤づくりを進めています。大館市の生産拠点にもIFSソリューションの適用を拡大予定であり、同社は「DXの入口に立っている」と表現するように、事業成長と社会貢献を両立する次なる挑戦に踏み出しています。
- プレシジョン・システムサイエンス株式会社 2019
- 導入ソフト: IFS Applications10
- 開発期間: 6ヶ月
- システムユーザー数: 90ユーザー