導入事例
CASE STUDY
グローバル需給改革を目指して海外拠点の基幹システムを統合
IFS Applications10 グローバル需給改革を推進
シナノケンシ株式会社 中国工場
会社概要
1918年創立。精密小型モータ、アクチュエータ、モジュール、産業ソリュー ション機器、福祉・生活支援機器の製造・販売を行う。
生産拠点を日本、中国の東莞と合肥、メキシコの4拠点、販売拠点を 日本、中国の東莞、香港、インド、アメリカ、ドイツの6拠点に展開。2023年度時点では海外生産率は90%、海外売上比率 は80%に達し、世界各国に「ASPINA」ブランドの製品を供給しているグローバル企業。
近年はロボット業界や人工衛星向け制御装置にも参入。モータ技術をベースとした「動きのソリューション」の提供に向け、ベストパートナー型ビジネスにも進出。

導入の背景と課題
シナノケンシは経営戦略「BV100(Beyond Vision 100)」のもと、グローバル需給改革に着手しました。
課題となっていたのは、拠点ごとの在庫が見えず需給変動に対応できないこと、複雑化した商流による業務負荷でした。これにより、過剰在庫や機会損失が発生し、顧客ニーズへのスピーディーな対応が難しい状況に直面していました。
導入の決め手
■IFSソリューションをすでに海外拠点で利用していた実績
■生産系機能の充実度と業務適合率の高さ
■複数拠点間の標準的なデータ連携機能
■グローバル導入を推進できるパートナー(アルファスト/旧チェンシージャパン)の存在
これらが評価され、IFS Applications10の導入が決定しました。
導入プロジェクト
「世界標準の基幹システムを使い倒す」をテーマに、「A-Oneプロジェクト」を2019年に始動。最大拠点である中国・東莞工場を皮切りに導入を進めました。
プロジェクトは約40名体制。コロナ禍で渡航が制限される中、スマートグラスを活用した工場見学や毎日のオンライン会議を駆使し、現場理解と進行管理を徹底。1年9か月の導入期間を経て2023年1月に東莞工場と香港拠点で稼働を開始しました。
導入の効果
在庫の可視化:各拠点の在庫を共有し、需給変動に迅速対応
MRP統一:複数拠点での同時実行が可能に、BOM管理も効率化
受発注の効率化:拠点間のデータ連携を自動化し、入力作業を削減
業務改善:標準維持を徹底することでアドオンを最小限にし、業務プロセスを見直す機会に
担当者の声
「従来は設計変更のたびにMRP用と生産用で別々にBOMを管理しており非効率でしたが、自動化により大幅に改善しました。非常に良い提案をいただきました。」
(IT改革推進部 基幹システム課 課長 鷹野 京太郎氏)
「MRPを各拠点で同時実行できるようになり、業務効率は大幅に改善しました。」
(IT改革推進部 基幹システム課 係長 田代 訓章氏)
今後の展望
現在は日本本社への導入を進めており、さらにメキシコ工場や海外販売拠点へも展開予定です。IFS Cloudによるグローバルワンインスタンスの実現で、全拠点のデータを一元化。データドリブン経営へ向けた基盤を整えています。
まとめ
シナノケンシはIFS Applications10の導入により、拠点最適から全体最適への第一歩を踏み出しました。今後は全世界の拠点を統合し、事業環境の変化に迅速に対応できる体制を構築していきます。
- シナノケンシ株式会社 中国工場 2023
- 導入ソフト: IFS Aoolications10
- 開発期間: 1年9か月間
- システムユーザー数: 400ユーザー